鶴竜6度目の休場で迫る引退危機?日本国籍を持たない横綱の進退を憂う

鶴竜

困り顔の横綱鶴竜が5月場所を4日終えた時点で1勝3敗を喫して6回目の休場であります。4横綱時代に入ってお休みがとりやすい雰囲気があるとは言え、こうも慢性的に不調なんじゃ「引退」の文字がより一層見え隠れしてきてしまいます。

モンゴル人横綱が3人とも日本国籍を取得しないまま30歳を超えています。親方として協会に残るために日本国籍が必要というルールが変わる気配がない現状のなか、モンゴル人横綱3人はどうなるんだろうと心配になってきます。

スポンサードリンク

【鶴竜6回目の休場で引退?】

昨年九州場所で14勝1敗の成績をおさめて賜杯を胸にした横綱鶴竜。横綱に昇進してからなかなか優勝に手が届かず、優勝後のインタビューで心底ほっとした顔を見せていたのが印象的でした。

しかし、はずみがついて横綱らしい相撲が取れるようになるかと思ったら翌場所からいつもの慢性不振横綱に逆戻り。優勝後は元通り不調ってどっかで見たな、ああ大関豪栄道か。

kakuryu8

5月場所では初日からいきなりの2連敗。3日目に初日が出たものの、4日目には今場所なんか乗ってる「ちゃんとした35歳」嘉風に押し出されてあえなく休場です。(ちなみに「ちゃんとした35歳」というのは、初日に稀勢の里に勝ってインタビュールームに来た嘉風が言った言葉です 笑)

嘉風戦では、当った瞬間に「あ、横綱負ける」と思わず口にしてしまったのですが、どこか不安げな顔つきはデフォルトだとしても画面を通してでも自信をなくしてる様子が伝わって来るようじゃ、もはや土俵に上れる状態ではないってことなんでしょう。

今回の休場で左足首関節離断骨軟骨炎の診断書が提出されました。俗に「ネズミ」と言われている軟骨がはがれて中で動き回るために痛くてたまらん状態で、お相撲さんの職業病の一つです。横綱白鵬の土俵入で水平に開いた両腕が曲がったままなのもこの「ネズミ」のせいです。

鶴竜の度重なる休場に引退が危惧されますが、「ネズミ」退治に手術はせず薬で溶かす治療を行なって再起を図るようです。

なんか、「ネズミ」を飼ってることが分かったのが今年の初場所の時だったそうなので、それじゃこれまで痛いの我慢してろくな治療もしてこなかったのか?と思ってしまうのですが。

スポンサードリンク

【年寄名跡と日本国籍】

鶴竜は治療を行なって来場所か遅くても再来場所には土俵に戻ってくるわけですが、やはり気になるのはモンゴル人横綱たちがいよいよ横綱としての務めを果たせなくなったらどうなるんだ?ということです。

場所前に元境川部屋師匠で元横綱佐田の山の市川晋松氏の訃報が伝えられましたが、13勝2敗で優勝した翌場所途中に引退を発表した佐田の山の見事な引き際が改めて注目されました。


初代若乃花から鶴竜まで22人もの横綱に対するインタビューをまとめた『横綱』という本を読んでみると、多くの横綱が引き際を常に考えながら土俵に上っていたことが分かります。そういう考えに倣うと、横綱相撲がとれない横綱には綱締める資格はないかも知れません。

しかし、横綱じゃなくなった後、どうする?15歳やそこらで日本にやってきて相撲の世界しか知らず、横綱という特別な地位まで上り詰めた彼らが普通のモンゴル人に戻れるだろうか。力士のセカンドキャリアって他のスポーツより大変なのに。

親方になるために国籍は不要だろ!という意見と、日本古来の伝統なんだから取得するのが当たり前!という意見があり、どちらももっともだよなと思ってしまいます。

母国モンゴルの国民栄誉賞をもらってしまった白鵬は内弟子をとってモンゴル籍のままで一代年寄になることを希望しています。モンゴルの英雄になっちゃったんだから国籍を手放したくない気持ちは分からんでもない。

それでも白鵬は、いざとなったら帰化する意思があることをカメラの前で口にしていました。白鵬は「(帰化は)簡単でしょ?」と言ってましたが、日本人の妻を持ち子どもも生まれていた歌手のクリス・ハートが帰化申請が通るまでに2年かかったと言っていたことを思うと、白鵬が思うほど帰化は簡単じゃないかも知れません。

頼みの綱と思われていた改革派の貴乃花親方ですら親方になるには日本国籍が必要であると匂わせる発言をしています。

ちょっと調べてみましたが、歌舞伎役者も狂言役者も、意外なことに神主ですら外国籍のままでもなろうと思えばなれます。日本の伝統と枕詞のつく世界で国籍の縛りがあるのは、もしかしたら大相撲だけなのかもしれません。でも、それが大相撲であると言われれば そうよね~とも思う。

ただ、横綱経験のある人が親方として後に続く人たちを指導しない・できないというのは、大相撲の将来にとってもったいないことだよなぁと思ってしまいます。

どの横綱経験者も横綱の立場は孤独で、なった者じゃないと分からないと言います。そのことを思うと、鶴竜と白鵬は綱の重圧を親方に相談したところで芯から分かってもらえないかもしれない。

強い人がおしなべて指導力があると限ったことではないでしょうが、「どうしてやればいいか分からなかった」と言ってる親方(横綱と大関最右翼を抱える某親方)より、ちゃんと気持ちに寄り添ってやれる親方の方が心強いってあると思うんですけどね。

スポンサードリンク

 

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です