春日山親方はなぜ部屋を閉鎖することに?その後の去就は?

春日山

年寄名跡証書の提出ができてない上に稽古場に顔も出さず師匠として不適格と協会から勧告されてしまった元濱錦の春日山親方。勧告を受けて部屋もち親方を辞めることを了承したために春日山部屋が消滅してしまうというえらいことに加えて、所属の力士23人中12人が引退届けを提出するという異常事態を招きました。

事態はまだまだすったもんだの最中のようですが、なんでこんなことに?親方はどうなってしまうのでしょう。

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【春日山部屋騒動の発端】

今回勃発した春日山部屋消滅騒動の発端は2012年にさかのぼります。

2012年1月、先代の20代春日山親方は協会理事の仕事と部屋での弟子の指導の両立が難しいとして師匠を退いて年寄 雷を襲名し、一門の追手風部屋に所属していた元幕内の濱錦が2月に引退して21代春日山親方を襲名することになりました

師匠と理事の両立ができませんと言っていた20代春日山の雷親方は、協会事務員の女性と入ったラブホテル代をちゃっかり経費として請求していたことが発覚して同年9月に『一身上の都合』で退職して「元親方だった岩永さん」になります。

21代春日山親方、これが今回部屋を消滅させちゃった親方ですが、幕内で相撲をとっていたのは2001年5月から2002年7月の7場所のみ、2005初場所からは大銀杏を結えるところまで番付けを上げることなく2012年に土俵人生を終えてます。ぶっちゃけお金はありません。

引退と同時に弟子衆を抱えることになっても自前の部屋を建てられるわけもないので、20代春日山親方の自宅兼稽古場を間借りする形で部屋の運営を始めました。

幕下で引退していきなり弟子が何人もいる部屋もち親方になれちゃうってのは、元三役以上の親方衆であっても新弟子集めに苦労している昨今ですから、ある意味スーパーラッキー♪であり、妬みそねみの対象でもあったでしょうな。

【一体誰が悪いんだ】

元濱錦率いる春日山部屋がスタートして約1年少々経った2013年10月、がぜん雲行きが怪しくなってきます。

20代春日山

20代春日山の岩永氏
「お前、稽古場の家賃も払わずに居座りやがって出て行け!訴えてやる!」

家賃の未払いを続けていた21代春日山も攻勢に出ます。

21代春日山

21代春日山
「ボクが春日山なのに名跡証書渡してくれないからでしょうが!こうなったら先代を訴えます!」

かくして20代と21代春日山による裁判合戦が開始されます。

20代春日山側の訴えは現在の稽古場を明け渡し未払いの賃料1740万円を支払うことで一応の合意を見せたのですが、21代が起こした裁判で20代側が提出した書面では「春日山の名跡を含めた部屋の資産価値は1億8000万円くらいです。これを払わんと名跡証書は渡せません!」

2016年8月2日、20代側が起こした裁判の判決が出まして「資産価値は1億8000万円を下ることはないので、これまでに弁済された840万円を差っ引いた1億7160万円を20代春日山に支払わないと年寄名跡の引渡しは認められませんな」

21代春日山、これを不服として控訴するも、これまでの経緯を見てきた相撲協会は「名跡証書も出せないし、聞く所によると今年の9月場所は一度も稽古場に顔を出してないって言うじゃない。そんなんじゃ師匠として部屋を任せられないから辞めてくれる?」…21代春日山、万事休す。裁判で疲れ果ててしまったのか、「分かりました。辞めます」と師匠の務めを放棄するに至った、というわけです。

顔だけ見ると先代の方が悪人顔ではありますが(←すごい失礼)ただで弟子から部屋の建物から全部譲ってもらおうってのは確かに虫が良すぎる気がします。ただ、なんで先代がこんなに銭金にこだわるのか。21代側は先代が名跡証書を元にどっかに金借りてるんじゃないか?と思っているようですが…。

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【21代春日山親方はどうなる?】

突然指導する親方を失った春日山部屋、可哀想なのは残された弟子衆です。親方不在では部屋は存続できませんから、弟子衆は一門の追手風部屋に春日山部屋再興までの預かりの形になりましたが、こんなの納得できません!と弟子衆の半分近くが一挙に引退届けを出す騒動になってしまいました。⇒弟子衆はどうなった?

21代春日山親方は責任とって相撲の世界から身を引くものと思われましたが、追手風部屋付の親方として残った弟子衆の指導を続けることになったようです。

なんという温情措置だろかと思いますが、後追い引退を決意しちゃう弟子が多くいるということは、それだけ師匠として慕われていたということでもあります。

土俵の上で汗水たらして頑張っている力士衆の後ろにうごめくややこしい名跡問題。力士衆の手の届かないところでごたごたせずに相撲に集中できる環境が望まれますね。

【追記】

名跡の引渡しをめぐって係争が続いていましたが、1月16日に和解協議が決裂し、21代春日山親方は相撲協会に年寄の辞任を申し入れて受理されました。

これで春日山の名跡問題はひとまず決着したわけですが、発端から終結に至るまで「なんだかなぁ~」とため息つきたくなることばかりです。

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